1)予選予想タイム

こんなGTが3台来たら、観客としては最高だけど、遅い車での参加者としてはびくびくです |
十勝24時間レースの場合、プロダクションクラスの順位より重要なのが130%ルール。 すなわち予選総合の1〜3位のタイムを平均し、その130%以内に入らないと決勝出場はできないという事。
例えばGTカー3台が出場した場合から、S耐1クラス(GTR)3台が出す予選タイムを想定すると、グランプリコース1周(5100m)のタイムは、2分40秒を切れば安泰。 逆に2分45秒より遅い場合は予選通過すれすれという事になる。
一番の問題は十勝スピードウエイの場合、24時間レースのレースウイークにならない限りグランプリコースのスポーツ走行はできないこと。 ゆえに通常レースを行うクラブマンコース(3400m)のタイムと、過去のデータ−から、ラップタイムを予想するしかない。 幸いスターレットは、AE86とほぼ同様のラップタイムで走れるサーキットなので、AE86のGPコースベストラップ(2'34.731)を見るとこの5秒落ちで走行は可能と判断した。
しかしあくまでも机上の論理。 本番までドライバーの不安は募るばかり… |
2)燃料補給

これが実戦での給油風景です。
20L缶の場合約1分かかりますので、30L給油の場合2分あれば余裕で終了します。ちなみにクイックチャージャーを使用すればたぶん10秒くらいでしょうか |
燃料補給は非常に危険度の高い作業です。 しかしゆっくり時間をかけてやっていてはタイムロスするばかりなので、耐久レースでは安全タンクとクイックチャージャーという燃料補給セットを使用するのが一般的です。 しかも安全タンクは内容量を多く取れますので、燃料補給の為のピットイン回数を自動的に減らすことができ、是非とも装着したいパーツなのですが、これが高い。
幸いこのレースのプロダクションクラス規定では、N1レース車両に通常使用しているノーマルタンクでの出場が可能なため、今回はノーマルタンク+20Lのガソリン缶給油 としました。(もちろんお金があれば安全タンクは是非装着したいパーツです)
さて、ここからがこの車の素晴らしさ。 レーシングスピードで5Km/L走るという事は、ノーマルタンクで確実に使用できる容量30〜35Lであることがデータ-でありますので、1回の給油で150Km走ることが可能です。十勝スピードウエイのグランプリコースは1周5.1Kmですから30周 約1時間半で給油ということが計算上導き出されます。 ゆえに1スティント(連続走行できる時間)が1時間半で給油を繰り返すタイムスケジュールで14回ピットインするとその先にはゴールがあります。
まあこの14回という数字はトラブルが無い場合で、そんなことはあってほしいけどあり得ないことですね。
とはいいつつ、事前のシュミレーションから、完走周回数を494周と設定しました
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3)タイヤ

S耐のタイヤは、ヨコハマと
ダンロップ、そしてファルケンが参加しています
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この車にとって大きな問題だったのがタイヤです。 プロダクションクラスでもタイヤに関してはS耐と同様の規則のためスリックタイヤが使用できます。 レースに出場する以上スリックタイヤで出場したいのは誰でも同じ。 しかしスターレットのタイヤは185/55−14。 現在S耐に出場するシビックも15〜16インチのタイヤを装着しているため、14インチのスリックが無いのです。
そこで割り切った考え方に変更し、レースはSタイヤで出場することになりました。 Sタイヤなら普段装着しているので練習がいくらでも可能ですし、サイズアップやスリックに変更したときの車体や駆動系への負担を考えなくて済みます。 1レースだけの参戦なので普段のままで参戦しよう とチームの意見は一致しました。 またタイヤも用意したタイヤがあまったとしても、普段のレースや走行会のときに利用できるのも大きな利点です
ちなみにタイヤは、ADVAN 048(DRY用)と 021(WET用)を使用しました
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4)スペアパーツ

彼女達がいればドライバーも
スタッフも元気100倍。でも予算が無いチームはガマンガマン |
24時間レースの場合、どのくらいトラブルが発生して、どの位のスペアパーツが必要なのか?
全く分からない状態からスタートしたこの参戦計画ですが、とにかくお金をかけない というのが第一鉄則で知恵を出し合いました。
その結果、同様の中古車をもう一台購入しいざという時そこからパーツを外して使用するのが一番安く効率的と判断し、ほぼ同仕様のスターレットN1レーシングカーを35万円で購入。 その他消耗部品(ブレーキ系、OIL類)、駆動系部品(ハブ/ドライブシャフト類)を用意しています。
*レース用のホイールは5セット(20本)用意し、それにタイヤを組替えて使用します。
またブレーキパッドは エンドレスの耐久用を使用しました。
レースに使用する車両は、駆動系を中心に一度完全にメインテナンスをして、またこの車のオーナーはエンジンも専門のガレージに送りメインテナンスをかけました。 実はこの費用が今回の一番高価なものになりましたが、耐久レースである以上、レース中にトラブルを起こして苦労するよりははるかに重要です。
全日本を戦うマシンたちは、カラーリング、キャンギャル、ピット裏の設備(ドライバー休憩用の仮設ハウスなど)を用意して華々しくレースを盛り立ててくれますが、プライベートチームでは車両のトラブルを無くして完走することに最大限の精力をつぎ込みます。
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5)予算作成

このスタートシーンに車を登場させるまで色々大変な作業があります。ゆえにスタートラインに立った時点で目的の半分くらいは達成したような気になりますが、実はここからが本当の戦いです。
完走すると必ずいい事が
待っています。 |
最大の問題は、24時間レースはいくらかかるのか?
かけようと思えばいくらでもかけられるのは当然として、目標を「勝つ事」にするのか「楽しむ事」にするのかで大きく異なります。まあレースに出場するからには勝ちたいと思うのは自然の成り行きですが、1戦を楽しむプラいペートチームは、「楽しむ事」と「完走すること」以外考えないようにしなければ、予算はどんどん膨らんでいきます。耐久レースの場合完走した者全員が勝者になり、その過程をいかに楽しむかが重要なのです。
前置きはこのくらいとして、事前に立てた予算は以下の通りです
・エントリーフィ10万円、 車両(2台分)70万円、 メインテナンス費用50万円、 スペアパーツ30万円、 タイヤ50本(約75
万円)、 ガソリン700L(約9万円)、 備品関連30万円、 スタッフ経費(食費含む)50万円、 予備費20万円
で 総計344万円。 本番車の車両費用除いて約300万円。
これを如何に節約できるかはチームの努力(スポンサー獲得など)と考え方(どこまで効率的に割り切って考えるか)次第です。
この金額はあくまでも予算ですので実際は少し異なりますが、金額配分はだいたいこんな感じになる気がします。
*今回のレースでは、通常耐久レース車両に付いているエアジャッキも装着せずガレージジャッキで対応(インパクトレンチのみ使用)、ピット裏スタッフはほとんどボランティアで参加しているため人件費は限りなく少なく計算しています。 またピット内の工具、備品、ドライバー休憩用の施設(今回はワンボックスカーを使用)などは、レンタル品と持ち寄り品でまとめています。
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