| −シリーズの中で十勝24時間は、どのような存在ですか? | 
| 鈴 木 | 
『第1回から参戦していますが、非常に重要な一戦です。 
昨年もスタート後1時間でミッショントラブルに襲われましたが、あの時のシリーズポイントを考えると最終的にチャンピオンを獲れていた可能性もありました。 
今年はクラス1の参加台数も多いだけに、更に重要な一戦だと思います』 | 
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| −十勝24時間レースの「面白さ」は何だと思いますか? | 
| 鈴 木 | 
『それは"監督冥利"に尽きることです。 
ドライバーも80%の力で走り周回を重ね、勝負所で100%の力で走ります。 
その中でセーフティカーが入った時の瞬時の判断、各パーツの交換タイミングの計算などをしています。 
すべてが100%思い通りに決まった時など、疲れも吹き飛びますし心の中でガッツポーズもしています。 
しかし、その逆も十分ありえます。24時間で天国と地獄の両方を味わいますが、それも24時間レースの面白さでもあります。』 | 
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| −十勝24時間レースで大変なことは何ですか? | 
| 鈴 木 | 
『色々な事前準備が大変です。 
一番は開幕から4戦終了した時点でのマシンのウィークポイントを見極めることに始まり、規則と照らし合わせて対策を考えます。 
燃費、タイヤ、ブレーキ、アクシデント、メカニックの作業効率、各セクションに適したメカニックの配置、メカニックの休息タイミングなど、考えなければならないことは挙げればキリがありません』 | 
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| −十勝24時間レースを制する"秘訣"はありますか? | 
| 鈴 木 | 
『いかにドライバーが"乗りやすい"車に出来るかが勝つ秘訣ではないでしょうか。 
乗りやすい車はタイヤの消耗が少なく、燃費が良く、トラブルが出ない車、ということです。 
そしてレース中に最も大切なのはピットイン時の作業の速さです。この為にはドライバー、メカニック、マネージャー、タイヤスタッフなどのチームワークの良さが大切です』 | 
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| −先に参戦された「ニュル24時間」と十勝の違いは? | 
| 鈴 木 | 
『コースの長さが違う以外は(注:ニュルは全長約25km)、戦い方は同じです。ドライバーはニュルより精神的に楽ではないでしょうか。メカニックに関しては行う作業などは全く同じです』 | 
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| −今年はポルシェですが、GT-Rとの戦いの展開予想は? | 
| 鈴 木 | 
『昨年までGT-Rで参戦していましたので、GT-Rの速さについては全て理解しています。 
燃費の面で少しポルシェが有利、ピットインの回数で2回少なくて済むなど、計算上ではありますがほぼ互角の戦いになると予想しています。 
ただ、当チームのポルシェは今までトラブルが出ていませんので、実際どこがウィークポイントなのか判断出来ないのが苦しいところです』 | 
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| −観戦に来られるファンの皆さんにアドバイスをお願いします | 
| 鈴 木 | 
『スタートからゴールまで24時間見ているのは大変ですが、ぜひ電卓とストップウォッチなどをお持ちになって、チーム監督になった気持ちで色々計算してみれはいかがでしょうか。 
今、この場で細かく発表できませんが、決勝日の朝にでも私の考えを発表できる機会がありましたが、ぜひご説明したいと思っています。 
私の勝手な想像ですが、同じ所をぐるぐる回って何が楽しいのかと思っている方も沢山いらっしゃることでしょう。しかし、色々と"勝つための方程式"があります。 
ぜひ私と一緒に考え、共に戦って見ませんか? 
まずはサーキットにお越し下さい。全てはそこから始まります』 |